コーヒーポットは材質も選ぼう。形だけじゃないコーヒーポットの選び方
【2018-03-31】
【2018-04-14】
コーヒーとコーヒーポット
プアオーバーには欠かせない
コーヒーポットはプアオーバーにでコーヒーを淹れるとき、必ず必要な道具です。何故コーヒーポットが必要かというと、ドリッパーにお湯を注ぐとき、通常のお湯を沸かすためのやかんでは注ぎ口が広すぎて、静かに、細い線状にゆっくりお湯を注ぐことが困難だからです。
お湯の注ぎ方はコーヒーの味を決める大切な要素の一つで、雑にお湯を注いで淹れたコーヒーと、細く静かに、丁寧にお湯を注いで淹れたコーヒーでは、後者のほうがよりコーヒー豆の持つ個性を引き出した美味しいコーヒーを淹れることができます。そのため、コーヒーを入れる場合は必ずコーヒーポットを使用した方が良いのです。
コーヒーポットの形は様々。材質は？
一口にコーヒーポットと言っても、現在では様々なメーカーから様々なコーヒーポットが販売されています。コーヒーポットはおおよそ円錐台、円柱の上部が細く、底部が太くなっているボディの横に取っ手、反対側に曲線を描いた細い注ぎ口がついたような形状をしています。
おおまかな形は同じですが、メーカーによって注ぎ口、持ち手、フタ等の細かな形状は異なり、自分の手に馴染むコーヒーポットを見つけるのは中々難しいでしょう。多くの人はこの形状の違いで悩むかと思いますが、もうひとつ、コーヒーポットを選ぶ上で忘れていけない要素があります。それは、コーヒーポットの材質です。
コーヒーポットの材質は主に3種類あります。1つはステンレス、もう1つはホーロー、そして銅の3つです。
コーヒーポットの材質と違い
ステンレスのコーヒーポット
ステンレス製のコーヒーポットは出回っている数も多く、最もスタンダードと言えるでしょう。ステンレスなので外観は銀色で、丈夫で落としても割れる心配はありません。材質的にステンレスは熱伝導率がホーロー、銅に比べると低いため、直火でお湯を沸かす際やお湯をコーヒーポットに移してからコーヒーポットが温まるまでの時間が両者と比較すると少々かかりますが、コーヒーポットは鍋のように厚手ではないのであまり気にはならないでしょう。
一般の人も、コーヒーショップのプロの人も、大半の人はステンレスのコーヒーポットを使用しており、スーパーなどでも安価なステンレス製のコーヒーポットを販売しているので、見かけることは多く、手にとって確かめやすいでしょう。
ホーローのコーヒーポット
ホーローは、金属の表面にガラスの釉薬で加工を施したものを指します。表面加工されているのでステンレスや銅と違い色を付けることが可能で、ホーロー製のコーヒーポットはカラーバリエーションが豊富です。また、密閉性が高いため保温に向いています。
ホーローは内部は金属であるため落としても割れたりすることはありませんが、表面はガラス質になっているので傷がつきやすく、かつ目立ちやすいというデメリットがあります。
ステンレス、銅のコーヒーポットに比べるとデザイン性に優れたものが多いので、キッチンのスタイルに合わせてコーヒーポットを選びたい方にオススメです。
銅のコーヒーポット
銅のコーヒーポットは、熱伝導率が非常に高いため、直火であればお湯が湧きやすく、保温する場合であればすぐにコーヒーポットが温まります。落として壊れることはありませんが、ステンレスと比較すると金属としての強度は低いため、凹みなどの傷がつきやすくなっています。ステンレス、ホーローと違い、使用し続けると緑青というサビが出てきて、見栄えが悪くなることが欠点です。
また、銅製のコーヒーポットは価格が非常に高く、安いものでも6000円ほどします。
販売されているコーヒーポット
市販のステンレスのコーヒーポット
ステンレスのコーヒーポットは多くのコーヒー器具メーカー、キッチン用品メーカーが販売を行っているため、種類が豊富です。値段も手頃なものは1000円程度から、高いものだと1万円ほどで購入することができます。
 |
 | HARIO (ハリオ) V60 ドリップ ケトル ヴォーノ コーヒー ドリップ IH 対応 800ml VKB-120HSV |
上記は1000円〜2000円台で購入できるコーヒーポットです。1000円程度で買えるものはステンレスの厚みも薄く、少々心許ないですが、コーヒーポットとしては機能するのでこちらで問題無いという方もいるでしょう。
 |
 |
3000円台〜6000円台のコーヒーポットになると、よりお湯が注ぎやすいようにデザインされていたり、取っ手が熱くならないように工夫されていたり、ステンレスの厚みが厚くなるなど、ストレス無く長く使用できるような工夫がされています。このあたりの価格帯のものであれば外すことはあまり無いでしょう。もっと高価なコーヒーポットもあるので、機になる方は探してみて下さい。
市販のホーローのコーヒーポット
ホーローのコーヒーポットも多くのメーカー品があり、種類が豊富です。また、ステンレスと違ってカラーバリエーションもあるので、個性を出したい方にはオススメです。
 |
 |
ホーローのコーヒーポットも1000円台から購入できますが、安価なものだとお湯の注ぎ口が太く扱いにくいものが多いので、あまりオススメできません。
 |
 |
3000円台のコーヒーポットだと、注ぎ口の形状が細く、お湯の量が調整し易いように設計されたコーヒーポットもあるので、ホーローのコーヒーポットを買う場合はこの価格帯のモノを購入するのが良いでしょう。また、ホーローのコーヒーポットは高価な物でも4000円程度で購入する事ができます。
市販の銅のコーヒーポット
銅のコーヒーポットは、ステンレスやホーロー製のコーヒーポットと比較するとあまり種類は多くありません。店頭で見かけることもなかなか無いので、手に取って見ることが難しいのが難点です。
 |
 |
 |
 |
銅のコーヒーポットはステンレスとは違った光沢があり、目を惹きます。上記は大手コーヒー器具メーカーものなので使い勝手も問題ありませんが、値段が高いことがネックです。
コーヒーポットは形だけじゃない
形だけではなく材質も選ぼう
今回はコーヒーポットの材質について紹介しました。コーヒーポットは形に目がいってしまいがちですが、コーヒーポット自体を形成する材質も、長くコーヒーポットと付き合う為には大切な要素の一つです。コーヒーポットの材質について知り、どう手入れすれば良いのか、どう扱ってはいけないのか、という事を学べば、より長くコーヒーポットを使用することが出来るでしょう。
重視するのは外観？使い勝手？
材質によって見た目も違います。ステンレスは銀色、ホーローはカラーバリエーションが豊富で、銅は輝くような光沢があります。コーヒーポットを長く使用するなら、見た目に愛着が湧く、ということも大切な要素なので、色々見て、自分の好みのコーヒーポットを探しましょう。
ただし、見た目だけにこだわると使い勝手がイマイチだった、なんてこともあるかもしれません。見た目が気に入ったら、注ぎ口の形はどうか、持ち手は持ちやすいか、重さはどうか等、可能であればよく調べてみると、より一層納得の行くコーヒーポットにたどり着くことが出来るでしょう。